老舗の凄み
2019年 09月 11日
基本の和食のコースに戻って、今月のレッスンもスタートしています。
試作の段階では綺麗に抜き型で抜く事ができました。
本番になって、何枚も抜かねければならないのに、かなりの割合でウサギの耳がちぎれるのです。たぬきじゃあるまいし!
抜き型は勿論有次製です。この大きさでも2000円近くする高級品ですが、抜け方がダントツで形も垢抜けている優れもの。
うーん、なぜなぜ?
生徒さんが、今まで羊羹を抜いても苦労しなかったのに、とおっしゃったので気がつきました。
今日の羊羹は虎屋さんの『おもかげ』です。久しぶりに食べてみると、他社の羊羹に比べて圧倒的に小豆の呉の密度が高いのです。つまり、抜き型のごく細い部分に引っかかってしまうのですね。
そこで一計。羊羹を細かく切り、少量の水を加えて煮溶かし、再度固めてみました。
有次も虎屋も、老舗の凄みを見せていただきました。
皆さま、お待ち申し上げております。
by poarono1 | 2019-09-11 21:12 | 料理教室